いつもと同じ駅前に、いつもと違う音が混じる。

一人分のギターの音色に、重なり合う歌声ふたつ。

予告なしのショータイムに、行き交う人は足を止める。

まるでタイムラプスみたいに、かつての記憶が色づいて。

涙も見せず、さよならも言わず、歌を託して別れた日。

星に導かれ、星に憧れ、それぞれの場所を選んだ今。

あの日の願いは叶わないけど、それでも同じ空の下。